スポンサーリンク

サイクルメンテナンス・サイメンDVD
「バイシクルケミカルチューニング」ダイジェスト版

 

「ケミカル」とは化学物質全般を示します。

 

どんなに高級な自転車でもケミカルの使い方が悪ければ、本来の性能を発揮できないばかりか、短期に破損してしまいます。

 

そんなケミカルも、いざ使おうとなると分からない事だらけ!

今回は秘密のノウハウがいっぱいな「バイシクルケミカルチュー二ング」をお送り致します。

 

【ケミカルの機能】
ケミカルの機能はパーツとしての機能とメンテナンスツールとしての機能との2つに分けられます。

例えば、ハブにグリースが詰められていなければ、ハブは正常な働きをしてくれないばかりか、短期に摩耗・破損をしてしまいます。

この場合グリースは自転車を使用中には無くてはならないパーツの一つと考えられます。(パーツとしての機能)

一方、各種工具は作業が終われば自転車からはなくなります。
(メンテナンスツールとしての機能)

同様にクリーナーなども作業が終われば自転車には残りません。
(メンテナンスツールとしての機能)

これはメンテナンスツール的な存在と言えます。

この2つの機能を併せ持ったのが「ケミカル」なのです。

 

【ケミカルの種類】
ケミカルを大きく系統分けすると、

1)オイルやグリースなどの「潤滑系」

2)パーツクリーナーなどの「クリーニング系」

3)ワックスや磨き剤などの「美装系」

の3つに分けられます。

 

【潤滑系】
いわゆる「オイル」と呼ばれるものは粘度によって分類できます。

低粘度の物は浸透性が良いので錆びたボルトを緩めたりするには適していますが、油膜が薄いので潤滑剤と呼ぶにはやや抵抗があります。

ある程度粘度の高い物は油膜も強く、チェーンオイルなどに適しています。

 

一方、グリースですが、自転車で使われるものは稠度(チョウド)2と呼ばれる中間程度の粘度のものが使われるのが一般的です。

他には特定用途用もあります。

汎用グリース以外に、シフトワイヤー用の「シリコングリス」、フリーハブボディー用の「リチウムグリス」があります。

潤滑剤に求められる4つの機能は
1) 浸透性
2) 潤滑性
3) 防錆性(ぼうせいせい)
4) 水置換性

の4つです。

錆びついて取れないパーツに対処する時には、浸透性に優れたケミカルを使うと良いでしょう。

外せるパーツは極力外して、隙間に浸透潤滑剤を吹き付けます。

しばらく時間を置けば、錆びついたパーツもこの通りです。

 

>>推奨ケミカル【ラスペネ】

 

運用の際に気を付けなければいけないのは、自転車には雨水などが侵入しにくいようにシールされている箇所があるということです。

例えば錆びたステムを外そうと、浸透潤滑剤をそのまま吹いてもシールに邪魔されてしまいます。

このような場合は袋ナットをまずは外して、コラムとステムの間に直接吹きかけるのが正解です。

 

同じ錆びついたパーツでも、チェーンの場合は対処方法が異なります。

まず錆びついているパーツに浸透させるには、浸透潤滑剤を使います。

>>推奨ケミカル【ラスペネ】

 

チェーンの錆びつきが解消されたのを確認します。

その後運用するには浸透潤滑剤では油膜が薄すぎますので、より持続性に優れた潤滑剤を付けて油膜を維持して下さい。

>>推奨ケミカル【メンテルーブ】

 

【防錆性】
ヘッドパーツを例にとって防錆性を説明しましょう。

一見何の問題も無いように見えるヘッドパーツですが、雨水のたまりやすい下玉押し周辺は錆びだらけになっている場合があります。

いくらシールドされているベアリングでも、これではたまりません。

このような場合には多少余計目にグリスを詰めて組んでおけば、多少の雨水が侵入しても次のオーバーホールまで機能を維持し続けられる可能性が高くなります。

>>推奨ケミカル【デュラグリース(汎用グリース)】

 

【水置換性】
水とケミカルが入れ替わるのが「水置換性」です。

最も利用されるのは雨天走行後のチェーンのメンテナンスです。

(雨天時に)走った後にこのまま放置すれば、翌日には錆が発生するでしょう。

そんなときには水置換性を備えたケミカルの登場です。

水浸しになったチェーンにそのまま吹くだけで、内部まで侵入した水分を排除する事ができます。

>>推奨ケミカル【ラスペネ】

 

さっと拭き取ったら、潤滑用のケミカルを吹いて整備完了です。

 

【クリーニング系】
クリーニング系は2つに大別できます。

汚れそのものを溶かす「溶剤系」と、汚れを水分と混ぜ合わせる事によって排除する「水溶系」です。

食器用中性洗剤も、水溶系のクリーナーと表現する事ができます。

 

【美装系】
自転車ではあまり使われない美装系ですが「研磨剤系」「保護艶出し剤系」「塗装系」の3種類があります。

 

※研磨剤系
研磨剤系は、表面をきれいに整えることによってきれいにします。

アルミパーツの表面を磨いたりするのに使います。

素材そのものの美しさを引き出す事はできますが、腐食防止にはなりません。

 

※保護艶出し剤系
保護艶出し剤系で分かりやすいのは「ワックス」でしょう。

汚れの付着防止にもなる「シリコンスプレー」も保護艶出し剤系に入ります。

これらは艶・仕上がりは良いのですが、耐久性は弱めです。

 

※塗装系
塗装系は今回取り上げません。

自転車整備で縁があるのは、タッチアップか全塗装の時ぐらいでしょう!

 

以上、「バイシクルケミカルチューニング」ダイジェスト版でした。

スポンサーリンク